Serene Bach - weblog management system

ダウンロード

sb開発研究所よりSerene Bachのアーカイブをダウンロードします。

複数ありますが、以下のような構成になっています。

正式版
比較的安定して動作しているバージョンです。正式版はバージョン番号の末尾が「R」になります。
最新版
追加機能などを盛り込んだバージョンになります。思わぬ不具合が生じる場合があります。最新版はバージョン末尾が「D」になります。
sb_ext
Serene Bachの動作に必要な外部ライブラリが収められています。設置環境によって必要ない場合もあります。

sb開発研究所で配布しているアーカイブは「tar+gzip」という形式で圧縮されています。

これらのアーカイブを解凍するために別途解凍用のソフトウェアが必要になります。解凍用のソフトウェアに関しては後述の「ソフトウェア」をご参照下さい。

Serene Bachの基礎知識

Serene Bachって何ですか?

Serene Bachは日記などのウェブログ生成をサポートする統合的なウェブログ管理システムです。

Serene BachはCGIとして動作するスクリプトです。Perlと呼ばれるスクリプト言語で記述されています。

CGI(Common Gateway Interface)はウェブサーバー上でスクリプトによって処理された内容をブラウザに表示する仕組みのひとつです。Serene BachではCGIの仕組みによって、ユーザーからの要求や条件に応じて、適切な内容を表示します。

レンタルウェブログサービスのように、ユーザーが与えられたパスワードでログインすればよい、というシステムではありません

スクリプト言語?

Serene Bachは一種のプログラムです。状況によって適切な内容をウェブブラウザ上に表示します。

Serene BachをCGIとして動作させるために、Serene Bachのスクリプト一式をご利用されているウェブサーバにアップロードする必要があります。

アップロードの方法としてはFTP(File Transfer Protocol)と呼ばれる形式が一般的です。FTPソフトウェアに関しては、後述の「ソフトウェア」をご参照下さい。

アップロードしたファイルに対して必要な設定を行うとSerene Bachをご利用いただけます。

必要な設定?

ほとんどの場合、Serene Bachをウェブサーバ上にアップロードしただけでは動作しません

Serene Bachをご利用いただくためには最低限、いくつかのファイルとディレクトリのパーミッション設定を行う必要があります。

多くのウェブサーバでは、アップロードしたファイルに対して「読込みできる」「書込みできる」「実行できる」などの情報(パーミッション)を別途設定する必要があります。

適切なパーミッションの設定は設置するウェブサーバによって大きく異なります。詳細な情報につきましては、ご利用されているウェブサーバの運営者にお問い合わせいただくよう、お願いします。

よく分かりません……

Serene Bachを動作させるために必要な知識はそれほど多くありませんし、様々な場所から情報を収集することができます。

後述する「サイト」で紹介しているサイトやsb UsersGroupのパティオには有益な情報・事例が沢山あります。

願わくば、Serene Bachがあなたのネットライフの一部になりますよう。

インストール手順

Serene Bachの大まかなインストール手順は以下の通りです。

  1. 配布アーカイブの解凍
  2. ファイル内容の確認 ⇒ 参照:アーカイブの内容
  3. Perlのパス設定の確認 ⇒ 参照:Perlのパス設定
  4. init.cgiの編集 ⇒ 参照:グローバル環境設定
  5. ファイルのアップロード
  6. パーミッション設定 ⇒ 参照:ファイル配置例とパーミッション
  7. インストーラ(install.cgi)へのアクセス
  8. 環境設定の確認 ⇒ 参照:環境設定
  9. install.cgiをサーバ上から削除する

強調されている操作は必ず行う必要があります。必要最低限の設定などはインストーラで行うことができます。

sbとは異なり、init.cgiは必ずしも編集する必要はありません。

sbからアップデートされる方はsbからのアップグレードをご参照下さい。

設置条件

設置条件

Perl 5.8 (5.008) 並びに Perl 5.6(5.006) での動作を確認しています。

対応している日本語出力コードはShift_JIS, EUC-JP, iso-2022-jp(JIS), UTF-8です。

環境によっては必要なライブラリが利用できないため、一部の機能がご利用いただけない場合があります。

ライブラリ

Serene Bachでは以下の外部ライブラリを利用します。

Image::Magick が利用できる環境ではアップした画像のサムネイル生成が可能になります。

Net::SMTP が利用できる環境ではsendmailを使わずにメール通知が行えます。

Image::Magick, Net::SMTP は必須ではありません。

これらの必要なライブラリはsb_extとして、sb開発研究所からダウンロードできます。

インストーラでは上記ライブラリの有無を確認することが出来ます。

アーカイブの内容

項目 説明
sb.cgi Serene Bachのメインスクリプトです
admin.cgi Serene Bachの管理用スクリプトです
cnt.cgi アクセスログ収集用スクリプトです
mb.cgi 携帯電話向けの表示を行うスクリプトです
install.cgi Serene Bachの初期セットアップを行うインストーラスクリプトです。
init.cgi Serene Bachの設定ファイルです
index.html トップ用のhtmlファイルです
style.css Serene Bachで利用されるcssスタイルシートが保存されます
lib/ Serene Bach用のライブラリが収められています
ext/ (必要ならば)外部ライブラリを置くディレクトリです
lock/ ロックディレクトリです
data/ データファイルが格納されるディレクトリです
log/ Serene Bachで生成されるhtmlなどのファイルが収められるディレクトリです
img/ アップロードした画像ファイルが収められるディレクトリです
doc/ ヘルプドキュメントが収められています
plugin/ Serene Bachで利用するプラグインを収めるディレクトリです。
template/ テンプレートインポートで画像パーツなどが収められるディレクトリです。

log, img, data などいくつかのディレクトには「dummy.txt」というダミーファイルが置かれています。このファイルは必要ありませんので、アーカイブを解凍後消去して下さって構いません。

ファイル設置例

ファイル配置例とパーミッション

Serene Bachではインストーラでディレクトリパーミッションのチェックを行うことができます。

なお、インストーラは初期セットアップ後、サーバ上から削除することをお勧めいたします。

以下はファイルパーミッションの一例です。設置するサーバによって異なる場合がありますので、ご利用されているサービスのCGIパーミッションに関する情報を確認していただくよう、お願いします。

ファイル/ディレクトリ パーミッション/補足説明
sb.cgi [755]*
admin.cgi [755]*
cnt.cgi [755]*
mb.cgi [755]*
install.cgi [755]*
init.cgi [644]
index.html [666]*
style.css [666]*
lib/ [755] この中に収められるファイルは [644]
ext/ [755] この中に収められるファイルは [644]
lock/ [777]*
data/ [777]*
log/ [777]*
img/ [777]*
doc/ [755] この中に収められるファイルは [644]
plugin/ [755] この中に収められるファイルは [644]
template/ [777]*

/public_html/sb/上にSerene Bachを設置する例です。

  • /public_html/
    • sb/
      • index.html [666]*
      • style.css [666]*
      • admin.cgi [755]*
      • sb.cgi [755]*
      • cnt.cgi [755]*
      • mb.cgi [755]*
      • install.cgi [755]*
      • init.cgi [644]
      • data/ [777]*
      • log/ [777]*
      • img/ [777]*
      • lock/ [777]*
      • doc/ [755]
        • src/ [755]
        • ja.html [644]
      • lib/ [755]
        • resource/ [755]
        • sb/ [755]
        • XML/ [755]
        • ライブラリファイル… [644]
      • ext/ [755]
      • plugin/ [755]
      • template/ [777]*

パーミッション設定時の注意事項

*はパーミッション設定が必須であるファイル/ディレクトリを示します。

log, img, index.html, style.cssの置く場所は変更可能です。環境設定のベースディレクトリに置くようにしてください。また、その際でもパーミッションは上記のように設定する必要があります。

log, img のディレクトリ名は環境設定により変更することが出来ます。

perlのパス設定

スクリプトの最初の行#!/usr/bin/perlは設置するサーバにあわせて適時設定してください。

設定する必要があるのはsb.cgi, cnt.cgi, mb.cgi, install.cgiとadmin.cgiだけです。

lib/内のスクリプトにもいちいち指定してありますが、それらは変更する必要はありません。

バージョンアップ

Serene Bachのバージョンアップ

Serene Bachをバージョンアップされる際には以下のディレクトリの中身を入れ替えます。

また、プラグインに変更があった場合、plugin/ の中の該当するファイルを入れ替える必要があります。

plugin/内のご利用中の他のプラグインファイルを消してしまわないよう、ご注意下さい。

また、文字コードを途中で変更するのは推奨いたしません。必ず該当する文字コードのアーカイブをご利用頂くよう、お願いします。

sbからのアップグレード

インストーラ(install.cgi)にはsbからのデータをSerene Bach用のデータに変換する機能があります。

以下の手順に従って、インストール作業を行って下さい。

  1. 既にアップロードされている sb のsb.cgi, mb.cgi, cnt.cgi, admin.cgiをSerene Bachのものに置き換える
  2. lib/, plugin/, doc/を入れ替える
  3. install.cgiをアップロードして、sb.cgiと同じパーミッションを設定する
  4. install.cgiにアクセスする
  5. アップデート完了後、install.cgiを削除する

インストーラにアクセスした際、最初に最初にディレクトリのパーミッションチェックなどが行われます。インストーラでデータを移行する際、sbの管理ユーザでログインする必要があります。

データ移行中に万が一トラブルが生じた場合は、データディレクトリ内に出来たバックアップディレクトリ以外のファイル・ディレクトリを削除して、再度インストーラにアクセスすることで、データ移行の手順を最初から行うことが出来ます。

sbからSerene Bachではほとんどデータを引き継ぎますが、アクセスログや一部の設定などは引き継がれません。

ソフトウェア

FTPソフトウェア

Serene Bachをウェブサーバ上にアップロードするためには多くの場合、FTPソフトウェア(クライアント)を利用します。

テキストエディタ

init.cgiの編集などに利用します。Windowsの「メモ帳」は利用しない方がいいでしょう。

圧縮アーカイブ解凍

sb開発研究所にてダウンロードできるアーカイブファイルを解凍するためのソフトウェアです。

Mac OS Xをご利用の場合、「ターミナル」を利用して解凍できますので、上記ソフトは必要ありません。

コマンドラインで「tar」がご利用できる環境でしたら、tar zxf sb2xxx.tar.gzで解凍できます(sb2xxx部分は解凍するアーカイブによって異なります)。

ここに挙げたソフトウェアはほんの一例に過ぎません。他にも上記と同様の機能を持ったソフトウェアはありますので、一度お調べになってください。

サイト紹介

Serene Bachを利用する上で見ておくと便利なサイトを紹介します。

sb UsersGroup
佐藤圭さんが運営されているコミュニティサイトです。パティオでは有益な情報がまま載っています。また、メーリングリストも運営されています。
JUGEMカスタマイズ講座
Serene BachはJUGEMのテンプレートと互換性があるため、JUGEMのTIPSがそのままご利用いただける場合があります。
Google
有名な検索エンジンです。分からないことがあったら、一度検索エンジンを利用して調べてみることをお勧めします。

Copyright © SimpleBoxes/SerendipityNZ Ltd. 2004-2006, All rights reserved. [Serene Bach 2.17R]